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漫画「ぱらいそ」(「この世界の片隅に」と合わせて読んでほしい作品)

今日マチ子さんの漫画「ぱらいそ」を紹介したいと思います。

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記事タイトルに銘打った通り、 この「ぱらいそ」は「この世界の片隅に」を読んだ(見た)方に読んでもらいたい作品です。

というのもこの作品、ものすごく「この世界の片隅に」とリンクする点が多いのです。

例えば

  • 戦時中の長崎が舞台であること
  • 主人公の少女が、女性になっていく様が描かれていること
  • 主人公が絵を書くこと
  • 主人公が右手を失って絵が書けなくなること

などなど…

ほんとに、ちょっとびっくりするくらい似ているんですよね。

しかし、作品で描かれているのは、「この世界〜」の様な美しさや慎ましさだけではありません。

テーマは「戦争と少女」。

光の部分と陰の部分の対比ではなく、そのアンビバレントさを描いた作品です。

 

あらすじを自分なりにまとめてみました。

盗みグセのある主人公ユーカリは、同世代の友達に混じってアトリエ「ぱらいそ」にて絵を学ぶ少女。

好意を寄せていた男子の出征や、朝鮮半島出身で売春に手を染める少女セリとの不思議な邂逅を経て、戦火はその勢いを増す。

戦時下の長崎で、罪を抱えたままそれぞれの天国──ぱらいそを探す少女達の、静かな戦いの物語。

 

タイトルのぱらいそとは、キリスト教における天国のことです。

少女達の罪や汚れ、生と死、黒と白、そして灰色。

美しさや健気さだけではないからこそ美しい。

そんな物語が柔らかいタッチで描かれています。

僕はこの作品の少女達に、「戦時下のかわいそうな少女」ではなく、戦争の中でも、いや、戦争の中でこそ自分を見つけようとする、強い罪人の姿を見ました。

ある意味、「この世界の片隅に」とは裏と表のような関係の作品ではないでしょうか。

勝手にそう思っています。

 

「ぱらいそ」を書くにあたっての、長崎での調査の裏話や作品の背景を綴ったエッセイ「ぱらいそさがし」。

その1話目がネットの記事で読めるので、リンク貼っておきますね。⇩

http://juicyfruit.exblog.jp/amp/21349217/

素敵な文章です。

続きも読みたいんだけど、単行本とかにはなってないのかなあ。

長崎だと遠藤周作の「沈黙」を思い出します。

あれでぱらいそって言葉知りました。

映画の方も素晴らしかったなあ。

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というわけで、今日マチ子さんの「ぱらいそ」、本当に素晴らしいので是非読んでみてください。

調べたところ、ひめゆり学徒隊に焦点を当てた「cocoon」、アンネの日記から構想を得た「アノネ、」に続く、戦争×少女×ファンタジーがテーマの三部作の完結編、だそうです。

全体的に無国籍感があるというか、第二次世界大戦下の日本には見えないようなシーンが多かったですが、ファンタジーであることを踏まえて捉えるとしっくり来ます。

「ぱらいそ」以外の作品も面白そうなので、読んでみようと思います。

てか、「ぱらいそ」もブックオフで立ち読みしただけで買ってはいないんですよね。

「こんな本を中古で買うのは勿体無い!!」

と思って…(笑)

後でAmazonでポチっとこう(笑)

 

ではまた!

 

(終わり)