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ダラダラと活発たれ!!

メタルとか映画とか音楽とかいろいろ

愛のむきだし

園子温監督の、愛のむきだしという作品を見ました。

見始めて十数分、「これ傑作かもな」という予感は全く間違ってなかった!!

タイトルどおり愛がむきだしてました。

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なんというか、感想としては、苦手な感じの映画にも関わらず大傑作!って感じ。

特にコイケって女の子と雨の中で話するシーンとか最初見た時「これキツいかもな」って思ったり、すごい叫ぶシーンとかも多い感じで…

苦手なんです、そういうの。

ただ、それこそがまさに「むきだしの愛」なんですよね。

並々ならないエネルギーの詰まった超名作ですよこれ。

 

あと、満島ひかりさんがいちいち素敵で、最高に可愛らしく、エロく映っていて本当にドキドキします(笑)

それに安藤サクラさん演じるコイケってキャラ、感情豊かな能面みたいな(失礼)顔してて、いちいち表情が怖い!!w

ただ、劇中で彼女の内面はあまり描かれないけどあいつはあいつで悲しいやつなんだよな…とか思ったりして。

あと個人的にユウの仲間の不良3人組がスゲーいい奴で好きですねww

ゆらゆら帝国の音楽もすぱらしかった…あのずーっと流れてた曲覚えちゃったよw

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いちいちポスターがめっちゃかっこいいですね。

4時間もあったけど1時間半くらいの感覚で見れます、マジで。

とにかくこの超絶怒涛のジェットコースタームービー、大傑作なので、「こーいうの苦手かもな…」って思っている人も試してみてはいかが?というお話でした。

 

いやーそれにしても、「愛」って「勃起」なんですねえ…

 

 

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(追記)   ※以下ネタバレあり

映画評論家で悪魔主義者の高橋ヨシキさんが、著書の中で「愛のむきだし」について言及されていました。

その中でヨシキさんは、コリント人への手紙をヨーコが暗唱するシーンは、愛とは何か?の答えのように描写されているが、同時にヨーコのゼロ教会への忠誠を意味しており、愛を求めずにはいられない愚かな人間の本性を表しているから感動的なのだと指摘されています。

(詳しくは「暗黒映画入門 悪魔を憐れむ歌」を参照のこと。地獄の宝箱ひっくり返したみたいな最高に面白い本です。)

悪魔主義者らしい鋭い指摘だと思います。

特にテツとカオリに関しては、洗脳されている最中も被害者の会に入った後も、あまり変化が無いように見えます。

それは、滑稽で狂気じみてながらもむき出しで愛を求めるカオリの生き方は、洗脳前も後も変わらないからなのでしょう。

また、コイケが自害するシーンでコイケは、ユウもまた自分と同じなんだと呟きます。

さそりの格好をして人を斬りまくり、爆破までしてヨーコを取り戻そうとするユウは、明らかに狂っています。(事実、マリア像を壊されヨーコにも拒絶されたユウは精神を壊してしまいました。)

教会とユウのどちらがおかしいのかわからなくなる。

人間は罪深く愚かであることを認めさせるためにユウを信者にしようとしていた彼女にとって、彼女の仕事はあの瞬間果たされた。だから自害したのだ、と僕は考えています。

 

ものすごく馬鹿げていたり醜悪であったり、見苦しいシーンの多い映画でしたが、すべてはむきだしの愛を表現するためなのだ、と改めて気付きました。

だからこそラストの愛に気づいたユウとヨーコが結ばれるシーンが、とてつもない感動を生むのでしょう。

人間の愚かさや狂気、そこにある愛を真っ向から真摯に描いた、素晴らしい映画でした。

 

(終わり)