ダラダラと活発たれ!!

メタルとか映画とか音楽とかいろいろ

手がかりになるのは

夏目漱石は、"I love you"を「あなたを愛しています」と訳す学生を見てこう言ったという。

 

「日本人はそんなことは言わない。

『月が綺麗ですね』

とでも訳しておきなさい。」

 

日本人の繊細な恋愛観を表しているとして有名なエピソードだが、果たして漱石はそんなつもりだったのだろうか。

 

彼こそが、そのI love youが言えなくて、自らを殺めた男の悲劇を記した人だというのに。

 

それに、隣の恋人の目を見ることができないのを、月のせいにする、だなんて、なんだか下品だ。

歯の浮くような拙い訳文を見ての、辟易のあまり出た戯言だったかもしれない。

 

月の美しさは誰にも近づけない。

だから、月は誰かと見るものじゃない。

1人で、じっと、見つめるものだ。

 

ここから一歩も通さない

理屈も法律も通さない

誰の声も届かない

友達や恋人も入れない

THE BLUE HEARTS/月の爆撃機

 

(終わり)